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こんにちは、市原工業㈱ 包材部 営業の岩田です。
前回弊社でお付き合いをさせていただいているお客様の工場を見学させていただいた事を書きました。
今回はその事について少し詳しく書いていこうと思います。
まず自分が工場見学をする時に一番注目すべきと考えていた事は
「大きな現場で個人個人の能力に依存することなく平均的に高いクオリティの仕事をこなすにはどんな仕組みが必要なのか?」
というものでした。
沢山の従業員を抱え、膨大な量の製品を毎日送り出す現場の工夫を観察することで弊社がより良くなるヒントがあると考えました。
果たしてそれは、さっそく敷地に足を踏み入れた時から目に飛び込んできました。
そうなんです。目に飛び込んでくるんです。目立つ色の大きな字で指示が書いてあるからどうしても視界に入ってくるんです。
派手な色でその場で取るべき行動が書いてあるんですね。
たまに画像が追加されている事もあります。文字で伝えきれないと判断した内容は詳細な図を足してあるのです。
とにかく誰が見ても理解できる指示が至る所にありました。使う物の位置も人の動きも製品を出荷するまでの全てがキチンと決まっていました。使う物はそれぞれに番号が振り分けられ置き場も固定されています。人の動きは安全確認をするポイントから人が行き来してよい範囲、さらに服装まで細かく指定されていました。それぞれの作業についてはもっと詳細に指示がされており、それもよく見える場所に(時には目の前にぶら下がって!)ドーンと大きく目立つようになっていました。
多くの人が関わる現場でミスを徹底的に減らし、尚且つクオリティも作業に従事する人によって変わらないようにする為にはここまで多くの「見える」指示が必要なのかと圧倒されました。担当の方はこれでも期待するレベルには達していないと仰っていましたが、ここまでやっても満足しないというストイックな姿勢にも感銘を受けました。
しかし、ここで思うのは台車の取手部分に「ここを持つ」「引いて動かさない」と明記するのはそんなに難しい事なのか?という事です。物に番号を付け置き場所に同じ番号を付ける。作業手順を明確に見える場所に書いておく。似たような製品は区別がつくように現物を確認用に置いておく。そういった事はとてもとても簡単なことですよね。
つまり、そういったとても簡単な事の積み重ね。それが今回のような現場を創る大きな要因なんだと感じました。
常に改善案を出し、それを少しずつ確実に実行していく。それの積み重ねだけが作り得る現場。
知っててもやらない。やっても中途半端。差が生まれるのはこの徹底した続けることへの執念なのだということを改めて学んだ気持ちです。
次回はこのような現場を目の当たりにして、今後弊社でどのように展開していくか。それについて書いてみようと思います。