地元多治見市一筋93年。ここまで長い間、営業して続けてこられたのも岐阜のお客様に愛され、そして選ばれ続けてきたからです。「提案力」「技術力」「対応力」、これら3つを大切に、パレット製作や包装・梱包材のご提案をさせていただきます。
代表の市原です。今日は、パレットに使われる木材について書きます。
パレットに使用される木材は、大きく分けて針葉樹と広葉樹があります。広葉樹は、針葉樹と比較して、強度がありますが、供給量が少ないため、高価で、小ロットでは対応できないケースが多いです。ベニヤの材料に使われるラワン材なども広葉樹の部類に入りますが、ビックリするような価格で、通常のパレットとして使用するには非常に高いものになってしまいます。
現在流通しているパレットの大半は針葉樹です。30年ほど前は、北米で伐採される米栂(ベイツガ)やスプルースという樹木が主流でしたが、森林伐採懸念もあり、徐々に減少し、植林樹であるラジアータパインが梱包材の主流になってきた歴史があります。植林樹といっても日本で植林されるわけでなく、南半球のニュージーランドやチリが主産地となります。
また日本国内では、北海道を中心としたカラマツ・トドマツなどがあり、現在は花粉症で問題になっている杉の製材が主流になっていますので、パレットにも杉の材料が多く使用されるようになってきました。又、桧(ひのき)なども使用されています。
木材はいきものです。当然樹種によってそれぞれ特徴があります。強度も異なってきます。
基本的に成長の早い木は、強度的には、弱くなる傾向があります。
先ほど述べた南洋材などは、樹齢100年というのもあるので、むやみに伐採するのは確かに環境破壊につながる可能性があります。植林樹は、稲作のように一年でというわけにはいきませんが、30年スパン位で、今年はこの山を伐採し、また植えるという一つの産業になっていますので、環境にも優しい材料と言えるかと思います。
一言で木製パレットと言っても、意外と奥が深く、使用用途や積載する品物によって樹種もご提案させていただくことが可能です。どうしても価格重視になるのが現実ですが…。
是非、パレットで疑問があれば、お気軽にご相談願えればと思います。