地元多治見市一筋93年。ここまで長い間、営業して続けてこられたのも岐阜のお客様に愛され、そして選ばれ続けてきたからです。「提案力」「技術力」「対応力」、これら3つを大切に、パレット製作や包装・梱包材のご提案をさせていただきます。
市原工業㈱の坂崎です。
輸出梱包の話をさせていただきます。輸出する際には、基本的に貨物をそのままの姿で積み込むことはできません。何らかの梱包をした上で、コンテナや飛行機の貨物室に搬入することになります。国内の宅急便などとは違って、国際輸送の場合には、輸送が長距離に渡ったり、積替えの回数が増えたりするので、きちんとした梱包が必要になってきます。
梱包の仕方には、密閉木箱(ケース梱包)、スカシ梱包(クレート梱包)、スチール梱包、バドル梱包、パレット梱包、強化ダンボール梱包などありますが、市原工業㈱では、密閉木箱(ケース梱包)、スカシ梱包(クレート梱包)、パレット梱包で使われる、木箱、パレットを製造、販売しています。
木材梱包材をする場合には、梱包材も輸入物検疫措置の対象となるので注意が必要です。海外からの病害虫が木材に付着して国内に侵入する恐れがあるためです。多くの国が、木材梱包材に関する国際基準ISPM no.15「国際貿易における木材こん包材の規則」をしており、この基準をクリアしている梱包材を用いる必要があります。具体的には、熱処理HTまたは臭化メチル燻蒸処理MBを行った上で、消毒済みの証として承認マークが付されています。
上の写真が承認マークです。上のマークが熱処理HT、下のマークが臭化メチル燻蒸処理MBを施された証です。このマークが押されていれば、国際基準で規制された海外への輸出ができます。 今は、臭化メチル燻蒸処理はほとんど行はれていません。木箱なら5面、パレットなら2面に押印されています。このマークによって、何処の国の何処で製造されたか確認が出来ます。マークが押されているとついつい確認してしまいます。
まだまだ、奥が深い輸出梱包ですが、おおまかな説明でした。