当たり前の事ではありますが、売り上げが無いければ給料を支払うことが困難。
というよりも事業継続が無理。
今回はそんな自明の事とは距離を置いた『売り上げ』についての話。
そんなワケでこんにちは。
市原工業㈱ 営業部長の岩田です。
私はもう20年以上営業をやっておりますので「売ってくるまで帰ってくるな!」「今月目標に達しなかったら会社に来るな!」と言われるのが当たり前の時代を経験しております。
今では完全にアウトですが、昔はそんな事がまかり通っていたんですね。
日付を超えるまで客先にいたり、出社拒否みたいになったこともあったり…。
まぁ、管理職も今のように方法論が広く認知されていなかった時代はしんどかったというのもあるんでしょう。
このように皆が擦り減っていく現場と言うのは営業所では珍しくなかったわけです。
それでも売れれば気持ちは晴れ晴れでハッピー。
出社することへの心理的なハードルも下がり前向きな考えにもなるものでした。
なんとも言えない気持ちになる思い出です。
しかし昔いた会社のいくつかは今は無くなっていたりします。
あそこまで売り上げに貪欲だったのにナゼ?
いろいろな要因は有るんでしょうけれど、そうなった理由のひとつには『規模拡大に邁進してしまい他を疎かにしてしまった』という事が考えられなくもないです。
売り上げが無いとダメなのは当然の事ですが、それを数字でしっかりと捉えている事って極めて稀です。
先週のブログでも書きましたがキャッシュフローが滞ると会社が即死しかねません。
黒字でも倒産する会社があるという事が一体なぜ起こるのか?
こういった事が分からないまま売り上げを立てる事にだけ全員が必死になると現金が底をついたりします。
「売り上げ!売り上げ!」と言って売りまくったら仕入れ代金の支払いと売掛金の回収のリズムが合わなくてアウト。
ここまでシンプルなドツボに嵌る会社は珍しいでしょうが、売り上げ至上主義の現場には起こり得る事でもあります。
売り上げも大切だけど、無駄も削りたいよね。
無駄ってそもそもどうやって見つけるのかな?
どんなところの無駄から手を付けるのがイイのかな?
売り上げ至上主義の現場ではこういった感覚を持った人はレアモンです。
でも上手くやっている会社はそういった眼を持っている。
今思うと若い頃に仕事論を語っていた先輩方からこういった話が一つも出てこなかったというのはゾッとする話ですね。
やはり仕事はロジックで進めていきたい。
当然アツくなるべき時はあるでしょうけれど、それも盲目的であってはならない。
簿記もファイナンスも遥か昔からあるものです。
それらにちょっと興味を持つだけで日々の仕事で取り組むべきことが見えてくる。
いつかアナタが後輩に仕事について語る日がきたらロジックに沿った話が出来るとイイですね。
そんなワケで今回は二つの動画チャンネルからオススメ動画をご紹介。
いずれも基本的な事ではありますが、出来ていない人の方が多い事でもあります。
自分も偉そうに語るほど身についてはいないですが、日々の積み重ねでゆっくり進歩していきたいとも思っています。