大好評でもないんですが、考えてみると映画の登場人物って大人の設定であれば基本的に仕事をしていますので、お仕事って観点で見ても多くの映画が何かしら紹介の仕様があるという事に気付きました。
そんなこと言ったら無限にこのコーナー続くやないか!と思われるかもしれませんが、別に月間の閲覧数がそんなに多くもない生地なので問題ないでしょう。
本当は製品紹介やイベントの告知に心血を注がないといけないのでしょうが、今回も映画をご紹介します。
そんなわけで今回ご紹介するお仕事映画は『プラダを着た悪魔』です。
そうです。
あの泣く子も黙るキラータイトルです。
とは言え、このコーナーでは深い考察をしようというワケではないので、同じ社会人として「こんなところに共感した」とか「あのシーンに学びがあったよ」って話を書こうと思います。
【あらすじ】
編集者になりたい大学を卒業したアンディはニューヨークへ。
そこで奇跡的にファッション界で有名な『ランウェイ』という雑誌の編集長の第二アシスタントに選ばれる。
とはいえファッションを一部の人間の道楽だと考えていたアンディは乗り気じゃない。
そんな彼女を圧倒的なカリスマで君臨する編集長のムチャ振りと、バリキャリ思考の同僚たちが彼女の未熟さを叩き直し、彼女の魅力を開花させていく。
そんな日常の中でアンディもファッションの面白さに目覚め、努力が報われて行くことに夢中になっていく。
大きく変わっていく価値観の中で最後に彼女が選択する道とは…!?
といった感じです。
【ここがイイのよ!プラダを着た悪魔】
個人的には劇中での「セルリアンよ」のくだりが衝撃を受けたシーンでした。
無知なのにわかったような口を聞く若い世代が、知識を武器として使うベテランにやり込められるシーンです。
このシーンのお陰で「デキル系相手に斜に構えてもろくなことがないな!」って心に刻み込んだんですが、同時に「学び経験したことが自分を助けていくんだな」とも思いました。
主人公にとって苦い経験となったシーンですが、これにより彼女のファッション業界で働く人たちへの見方も変わっていきます。
一部ではブラック気質なこの映画に出てくる会社を良く思わない人もいるようです。
しかし一人の人間をその業界で通用する存在にするために徹底的にイロハを叩き込むっていうのは、その後の人生において無意味では無いですし努力が報われる方法を学ぶのは重要だとも言えます。
実際に主人公のアンディは生き馬の目を抜く業界でのし上がるために必要な能力を身につけました。
きっと多くのシーンが今の時代には合わない内容ではありますが、甘い環境では育たないのが人間です。
苦労して捻りだしたアイデアや行動がブレイクスルーの助けになり人が成長するってのは週刊少年ジャンプ系ではお約束なんですが、今の世の中では通用しません。
このへんのジレンマが40~50代の中間管理職の悩みどころ!
イロイロ考えると昔経験した苦い思いも自分の役に立っているのかなぁ~なんて思います。
【プラダを着た悪魔のオススメポイント】
ここからは映画観賞時に役立つ(?)チェックポイントをご紹介。
これらを気にしながら観ると映画の魅力も倍増します。
①ニューヨークという殆ど人工物で出来た世界を楽しむ
➁主人公のメイクやファッションの変化を楽しむ
➂バリキャリはイケメンがいれば(彼氏がいても)サクッとワンナイトする
④カリスマと言われる人でも同じ人間なんだ
⑤ブレイク前のエミリー・ブラントが眩しい
⑥自分が通用する世界で活躍するのか、自分が活躍したい世界に挑戦するのか、どちらが正解なのかを考える
➂や⑤はかなり個人的な意見ではありますが、➂なんかは「弱肉強食の業界ってワンナイトしたくらいじゃ一ミリも罪悪感湧かないのね」ってのがミソです。
ナイーブな男子は観賞時に気を付けてください。
さてそんなワケで今回は『プラダを着た悪魔』をご紹介しました。
2000年代の映画ですが、今でも失われない輝きを持った素晴らしい作品です。
カップルで観ると途中から意見が分かれるかもしれないので自己責任でお願いします。
以上、『お仕事映画館』でした。