お盆休みに素敵な映画体験を!
ということで今回ご紹介するのは『LIFE』です。
積極的に挑戦することと人とのコミュニケーションが苦手な主人公が世界中を旅する中で新しい自分を見つけるという素敵なストーリー。
たくさん笑えて、最後には泣けちゃう(特に中年サラリーマンには!)個人的に大推薦したい一本です。
そんなワケで今回も営業部長の岩田がオススメの映画をご紹介いたします。
せっかくの盆休みなので人生をポジティブに捉えられるような作品をお届けしたいと思います。
【あらすじ】
LIFE誌の写真管理部に勤める中年サラリーマンのウォルター。
引っ込み思案で人とのコミュニケーションが得意でない彼には妄想癖があって、ちょっと変わり者扱いされています。
ある日会社が雑誌の廃刊を決定してしまったので最終号の表紙に有名写真家の撮った渾身の一枚を使うことに。
しかし、その一枚がどこにも見当たらない!
写真管理部の人間として何としてでも見つからない一枚を探し出さなくては!
そんなワケで有名写真家を追いかけて世界中を飛び回るウォルター。
果たして最終号の表紙を飾る一枚は見つかるのか!?
って感じです。
【何者か、でなくても】
この映画で一番感じて欲しいのは「何者かではない人たち」でも、その人生は輝いているんだ!ってことです。
主人公のウォルターは出世街道をひた走るのでもなければ大きな夢を抱えた男でもありません。
単調にみえる生活の中で何かアクションを起こすわけでもなく妄想の中で「もしもの自分」を想像しているくらいです。
好意を寄せる相手との距離を縮められないし、エリート社員たちからはからかわれています。
そんな主人公は情報発信が簡単になった今の時代では損な生き方をしているようにさえ見えます。
誰でも一瞬で有名人になれる可能性のあるSNS全盛期の現代ではウォルターのような地味な人間はまるで透明人間のようです。
「なんでもっといろいろな事を試さないのさ!?」って感じに。
しかし自分の仕事に誇りをもって、小さな世界の中でも関わる人たちに誠意をもって接しているウォルターの人となりは素敵ですし、旅の中で変化していく彼も決して過去の自分を恥じてはいません。
たしかに一歩踏み出せば人生は大きく変わる可能性を秘めています。
しかし、そうでなかったとしも善き人でありさえすれば、人に親切でありさえすれば、その人の人生は十分素敵なのです。
「イヤな奴にはなるな」
旅から戻ったウォルターが嫌がらせをしてくるエリート社員に言う一言が染みます。
【あなたの人生の物語】
自分がこの映画を大好きな理由は人生賛歌としてのストーリーと映像が美しいところ。
そして何よりも主人公の追いかける重要なキーアイテムの「最終号の表紙用の一枚の写真」が本当に心を撃ち抜く一枚であるという事です。
映画の世界では「物語の中心になるアイテムや人物」がマクガフィンと言われ、それらを用いた手法は珍しいものではありません。
ビックリするような物である必要がないモノなので、観客としてはそれが何であるか明らかになったところで驚きも感動もしないといった事はよくある事です。
しかしこの作品でウォルターが最後に見つけだす写真がどんなものであるかを知って私は大泣きしてしまいました。
まるで自分を全肯定されたような気持ち。
こんなに感動的なマクガフィンは経験したことが無い!
初めて観た時には映画の最後は涙で前が見えないほどでした。
タイプしている今でもあの感動を思い出してちょっと目頭が熱くなっちゃったり…
あんまり感動を前面に押し出したレビューも書きたくないんですが、本当に感動しちゃったんですよねぇ。
【まとめ】
そんなワケで今回は映画『LIFE』をご紹介してみました。
社会人になって「このままでイイのかな?」なんてたまに不安になっちゃう人や、他人が自分よりも優れているように思えちゃう人に是非見て欲しいと思う一本です。
変わる事も素敵だけれど、今のままでも十分に素敵な人生。
見失いがちな自分の価値を再認識してほしい。
そんな思いで紹介してみました。
観たらちょっと前向きになれる筈。
どこで配信しているかは自分で調べてください。