こんにちは。
久しぶりの『お仕事映画館』の岩田です。
グッと涼しくなってきたこの頃、お家でまったり映画観賞なんて時間も増えるのではないでしょうか?
読書の秋、芸術の秋、そのように言いますので総合芸術として映画をオススメするにはピッタリの季節だと言えるでしょう。
さて今回は『ウルフ・オブ・ウォールストリート』をご紹介!
ハッキリ言って無茶苦茶な内容なのでお仕事映画として薦めて良いものか考えてしまいますが、キレイ事だけでは生きていけないのがビジネスですから(違法行為はダメ)参考になるんじゃないかとも考えご紹介することに。
長めの上映時間なのですが、たぶん観始めたら一瞬。それくらいエキサイティングな内容です。
監督はまさかの超ベテランのマーティン・スコセッシ!
爺さん!まだまだ健在だな!と思わせてくれる一級品です!
【あらすじ】
金も学歴もコネもない男ジョーダン・ベルフォート。
彼には野心だけがあった!金持ちになること!
その野心を胸に飛び込んだ証券会社で常時ラリってる上司に証券取引のノウハウを伝授されるベルフォード!
しかし証券マンデビューの当日にブラックマンデーに遭い失職。
その後当てもなくさまよった後にボロボロのテナントに入っている会社に就職。
意気消沈しているところに耳に入った言葉が「ここの売買手数料は50%だ」という言葉。
彼は眼の色を変えた!
クズ株をクズ共に売るだけで手数料50%だと!
火のついた彼は天性のトークスキルでクズ株を売りさばき田舎の弱小会社をドンドン成長させて独立。
やがてウォール街で一躍時の人となる。
嘘でもなんでも稼いだ奴の勝ち!
稼いだ金は欲求を満たすことに使うのがイチバン!
勝ち組になった彼の生活はどんどん過激になっていく。
しかしそんな目立ちすぎる彼をFBIが怪しむようになって…
金にモノを言わせた、ドラッグに女に酒にハチャメチャな豪遊生活の果てに待っているものとは?
【お仕事映画としての注目ポイント】
正直言ってこの映画で出てくる『仕事の極意』を真に受けたら外道に成り下がってしまうので注意してください。
この映画で知って欲しいのは『才能と時代がピッタリ合う瞬間に人生を見失いがち』という事です。
毎日必死こいて働いている我々は時にメディアに取り上げられる成功者を見ては「なんであっち側にいないんだろう…」と考えてしまいがちです。
しかし同じ人間である以上は能力に大きな差があるわけではありません。
多くの成功者が「持った才能と手掛けたコトが時代のニーズにマッチしていた」と言われるだけに運の要素がとても大きいのです。
この映画では「カネが無いヤツは負け犬だ」といった表現が多く出てきますが、最終的に主人公が辿る道を考えると壮大なブーメランと言わざるを得ません。
「実るほど頭が下がる稲穂かな」という言葉がありますが、上がり調子の時にこそ自分をしっかりと律することが必要なワケです。
目の前にマーゴット・ロビーがいても妻がいたら飛びついたりしない。
ずっと薬物でラリった状態でいない。
スーパーカーで飲酒運転しない。
FBIに喧嘩を売らない。
そういった人生において守りたい大事な事がこの映画から多く学べます。
反面教師として大変優秀な映画。
「こりゃ真似したらアカンわ」と思えれば『ウルフ・オブ・ウォールストリート』をお仕事映画として観た価値があったと言えるでしょう。
【まとめ】
という事で今回は『ウルフ・オブ・ウォールストリート』をご紹介いたしました。
不適切な言動のデパートと言えるこの映画から学び取るモノがあれば幸いです。
人間イイ時もあればどん底の時もある。
天狗にならずに、悲観的にならずにいつでも落ち着いた状態が保てるとイイですね。
「なんかこうやって舞い上がっているヤツが知り合いにいるなぁ」と思ったら近づくのではなく距離を置くのが賢明かもしれません。
家族で観るにはサイコーに向かない内容となっていますので観賞のタイミングにはくれぐれもお気をつけていただきたいと思います。
それにしても金融業界って本当に映画にしやすい世界なんですね。
それではまた。